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鼎談『大国の暴走」が出ます

7月24日にこんな本が出ます。
『大国の暴走』(講談社)


東京財団のアメリカ専門家である渡邉恒雄先生、講談社の中国専門家である近藤大介氏と昨年末から都合3回行った鼎談をまとめたものです。
米中露を見ている人が一堂に会してトランプ政権成立前後の世界について論じる企画、というのもなかなか面白かったですが、鼎談を行った半年間に現実の世界がどんどん急転直下に変化してくのも一鼎談者としては大変興味深いところでありました。
最初の鼎談では「米露蜜月が来るか?」というトーンだったのが、次の時は「なんか違うぞ」となっていたり。

それから改めて思ったのは、中国とロシアってやっぱり似ているなという点。
きわめて巨大で、多様であり、それゆえに内部に深刻な懸念や不安定性を抱えていて、ときに外部より内部の論理が優先される、というふうにまとめられるでしょうか。だからこそ権威主義的体制が必要であると思っており、この点では中露は安心できる関係なんでしょう。
さすがに中国の公安予算が国防費よりも多いという話には驚かされましたが(ロシアは一時期公安予算が大きく伸びたが最近は頭打ちになり、国防費には大きく水をあけられている)。

あと鼎談なので、結構いろいろと口が滑っています。
にわか文明論のようなことを口走っていたりとか憲法が云々とか割と後で見返すと恥ずかしいのですが、しかしまぁ、論文集や往復書簡ではなく鼎談という形式が選ばれたのは多少口を滑らせてやろうという意図に基づくものと思い、大体そのままとしました。

そういうところも含めてご笑覧いただけましたら幸いです。





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Пришла весна

朝、窓を開けたら早くも5月くらいの春度が感知されたので、髪をさっぱり刈って新しいデッキシューズを買いました。
春だ春だ。

書評をいただいた件とイベント告知など

オタクを職業として食っているのですが、一応研究者の真似事のようなこともしており、いくつか学会に入っています。
そのうち二つの学会誌でほぼ同時に拙著『軍事大国ロシア』の書評を掲載していただきました。

国際安全保障学会の『国際安全保障』第44巻第4号ではロシアのサイバー戦研究で有名な海上自衛隊の佐々木さんに、戦略研究学会の『戦略研究』第20号では金沢大学の永田さんに拙著をご批評いただきました。
どちらも拙著に暖かいご評価をいただくとともに、大変有益なご指摘をいただいています。

前者では1990年代の分析が手薄ではないかというご指摘があり、これは長らく自分の宿題と感じていた点です。1990年代は現在のロシア軍の基礎を形作った時代であり、本来であればこの頃の議論をもっと深掘りする必要があるのですが、半ば歴史研究に属する作業であるゆえに苦手としていました。とはいえ、現代について2冊書いたので、そろそろ今度は現代ロシア軍の揺籃期に当たる1990年代へと潜っていかねばならないだろうとも思っています。
後者では、その他の拙著も丁寧に引用しつつ、総合的に僕の議論を論評していただきました(したがって書評論文という形態になっています)。ここでのご指摘事項としては、ロシアの脅威を受けている周辺諸国についても丁寧な描写が必要ではないかということで、これもありがたいご指摘です。特に最近、米国に行ってから、安全保障というのは相手のことを考えないとやはりダメだなという認識を新たにしていました。
また、バルト三国、北欧、東欧ではロシアの脅威に対して軍事体制の立て直しが進んでいるところであり、今後ロシアがどの程度の軍事的優位を発揮し得るのかについて考えうる意味でも、相手の事情にも筆を及ぼすべしというご指摘は大変貴重だったと思います。
以上、ご両名への感謝の気持ちとして。

ちなみに戦略研究学会では4月23日の第15回研究大会に登壇させていただきます。
「劣勢下における行動原理―ロシアの「非対称」戦略」というタイトルで喋る予定ですが、非会員の方でも参加できますのでよろしければ是非に。懇親会もあります。

それに先立つ4月18日は神楽坂にある新潮社のイベントスペースla kaguで「ロシアが、分かる ~内在的論理から読み解く“大国”~」というタイトルのトークイベントがあります。
聞き手はなんと元フォーサイト編集長の堤さんなので、僕はともかく堤さんのロシア観を聴きに来られてはどうでしょうか。






米帝素描

なんか最近外国訪問記ブログみたいになってきましたが、先週、米帝本土を強襲してきました。
首都ワシントンD.C.だったんですが、ホテルの窓を開けると目の前にロシア国旗が翻っていたり、通りでサハロフ博士の銅像が泣き崩れていたりしてなんかおかしいなと思っていたところ、ロシアの通商代表部お膝元のエリアだったようです。
そのほかにもアメリカの首都でありながらワシントンD.C.にはいろいろな国に対する視線やそれらの国々からの人々が渦巻いていて、なるほどアメリカという国はある意味で世界の交差点のようなところがあるんだなぁなどとお上りさん面をして帰ってきました(実際お上りさんだったわけですが)

ジョージ・ワシントン記念塔。この周辺の「世界の中心」感がすごい。なんかすごかったジョージ・ワシントン記念塔。この周辺の「世界の中心」感がすごい。なんかすごかった

なんか白い家。ええとこやから土地高いんと違うやろうか。住んではるのはお金持ちなんやろなぁ(大体正しい推測)なんか白い家があった 
滞在期間中はちょうど国際女性デーに当たっていたので、女性の権利に関するイベントも多かった。
国際女性デーに合わせて北朝鮮の女性人権問題に関するイベントも(ジョージ・ワシントン大学にて) 通商代表部の側にはロシアレストラン「ロシアハウス」が通商代表部の側にはロシアレストラン「ロシアハウス」が 
その前で苦悩するサハロフ博士その前で苦悩するサハロフ博士 
ハンバーガー屋には何故か割り箸があるハンバーガー屋には何故か割り箸がある 
セミナーのために訪れたシンクタンクで見かけて萌えた報告書セミナーのために訪れたシンクタンクで見かけて萌えた報告書 
みんな大好きピオネールくんみんな大好きピオネールくん先住民のイベントがあるらしく、ナショナルパークにはこういうテントがたくさんあった先住民のイベントがあるらしく、ナショナルパークにはこういうテントがたくさんあった 
小さなロシアンカフェも小さなロシアンカフェも 



そういえばスウェーデンに行ってきました

1月にスウェーデンへ出張に行ってきました。

朝から晩まで会議漬けでスウェーデンの景色は空港との往復のタクシーから見た風景だけだったのでまるで外国に行った気がせず、ついさっきまで忘れていました。

ほとんど写真も撮っていないんですが、かろうじて撮影した数枚の写真など。

1. 今回滞在したストックホルム近郊のSolna。小さな落ち着いた街だった
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2. 今回は軍事費の推計で有名なSIPRI(ストックホルム国際平和研究所)での国際会議でした。Solnaの街中には「SIPRI」という道路標識まであって、「おらが街の世界的研究所」という意気込みを感じる
IMG_0005.jpg 
3. テーマは中露関係
IMG_0006.jpg 
会議では米中露その他の専門家からいろいろと面白い話を聞けたのですが、中身についてはいずれ様々の媒体で触れていければと思います。

しかし本当にどんな国なのかさっぱりわからなかったな、スウェーデン。
夜のSolnaを歩いた限りでは「清潔で安全なロシア」という雰囲気だったのだけど、それを言うと各方面からぶん殴られそう(言ったが)。

あと権威ある月間『国際問題』の1・2月合併号にハイブリッド戦争についての論考を書かせていただきました。
http://www2.jiia.or.jp/BOOK/

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最近の書き物
★『プーチンの国家戦略』(単著)

 2016/10/26発売。幅広い読者の皆様向けに、安全保障政策を中心とした筆者なりの「ロシア論」を初めて展開してみました。プーチン大統領を取り巻く情報機関人脈、イスラム過激派、宇宙といった新トピックも盛り込んでいます。

★『軍事大国ロシア』(単著)

「軍事大国ロシア」を、軍事力、戦略、対外関係、軍需産業、社会など様々な側面から描き、その実態を浮かび上がらせようという試みた一冊。専門書の体裁なのでやや硬め。

★ドミトリー・トレーニン著『ロシア新戦略』(共訳)

カーネギー財団モスクワ・センター所長である著者がソ連崩壊後のユーラシア世界を描き出した労作。管理人も翻訳に参加しています。

★「イラストでまなぶ!ロシア連邦軍」(共著)
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