★ロシア陸軍航空隊のヘリコプター調達

というわけで久しぶりに軍事ニュースの更新です。

ロシア空軍指揮下の陸軍航空隊向けにヘリコプターの調達が本格化している。
今年からスタートした「2020年までの国家武器計画(GPV-2020)」では2020年までに1000機、つまり毎年平均で100機のヘリコプターを調達するとしており、これに合わせた動きと見られる。

最も調達が進展しているのがMi-28Nで、4月にはついに40機目が陸軍航空隊に納入された。このうち、2機は試作型、9機は国家試験用の量産型であったから、実戦配備ついているのは31機ということになる。現在はカフカス地方を担当する南部軍管区に集中配備されているようだ。
Mi-28Nは4月に参謀本部が大統領に提出した北方領土の軍備強化計画に含まれていたとも伝えられるが、それが事実だったのか、また事実だったとして大統領が承認したプランの中に依然として残っているのかどうかは明らかでない。

一方、もう一種類の主力攻撃ヘリとして開発されていたKa-52については、5月に最初の量産型4機が沿海州に配備された。配備先のチェルニゴフカ基地は中国国境にほど近い。

さらにMi-24攻撃ヘリの近代化バージョンMi-35Mまでロシア空軍に配備されるらしい。詳しいことは不明だが、この記事によると、昨年5月にはMi-35Mの配備が決まり、4月の段階では最初の1機が組み立て中であった。


それにしても、ひとつの国の陸軍航空隊で3種類の攻撃ヘリコプターを同時生産すると言うのはどういう料簡なのだろう。ここにMi-24の近代化改修型Mi-24PNや、Mi-8の武装型Mi-8AMTShまで加えると、5種類にも達する。
運用思想の違いとか書く社への仕事の分配といった「大人の事情」があるにせよ、これではあまりにもリソースの集中ができていないように見える。
スポンサーサイト

テーマ:気になるニュース - ジャンル:ニュース

広告
最近の書き物
★『イラストでまなぶ!軍事大国ロシア』(共著)

 2017/9/30発売。既刊「イラストでまなぶ!ロシア軍」の大幅増補改訂版。めまぐるしく変化するロシア軍の最新情報を各分野の有名ブロガーでまとめました。かわいいイラストもついてるよ(擬人化ペルソナ偵察衛星さんのかわいさは異常)。
★『大国の暴走』(共著)

 2017/7/25発売。米中露それぞれの視点から現在の世界情勢について話し合った鼎談企画です。ユーラシアの巨大国家である中露の論理、トランプの世界観など。
★『プーチンの国家戦略』(単著)

 2016/10/26発売。幅広い読者の皆様向けに、安全保障政策を中心とした筆者なりの「ロシア論」を初めて展開してみました。プーチン大統領を取り巻く情報機関人脈、イスラム過激派、宇宙といった新トピックも盛り込んでいます。

★『軍事大国ロシア』(単著)

「軍事大国ロシア」を、軍事力、戦略、対外関係、軍需産業、社会など様々な側面から描き、その実態を浮かび上がらせようという試みた一冊。専門書の体裁なのでやや硬め。

★ドミトリー・トレーニン著『ロシア新戦略』(共訳)

カーネギー財団モスクワ・センター所長である著者がソ連崩壊後のユーラシア世界を描き出した労作。管理人も翻訳に参加しています。
検索フォーム
リンク
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: