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★装備調達関連の話題まとめ(1)

先日お伝えしたように、装備品の価格があまりにも高騰している問題で、国防省は一部の軍需企業に対する装備調達費(GOZ)の執行を停止している。
当初、セルジュコフ国防相は10日以内に問題の解決策を報告するとメドヴェージェフ大統領に約束していたが、7月に入ってからプーチン首相はその起源を1カ月延長した。
しかし問題は構造的なものであって、その程度で解決策が出るものかどうかは疑わしい。
最初は「10日」だった期限を1か月も延ばさざるを得なくなったのも、問題の難しさを物語っている。
(この辺の背景については、いずれ何らかの媒体で詳しく掘り下げたいと思う)

それでも、装備調達の将来に関して幾つかの興味深い話題が出てきているので、如何に紹介したい。


★ブルガーコフ国防次官の発言まとめ
後方・装備担当のブルガーコフ国防次官によれば、ロシア陸軍は今後、イスカンデルM戦術弾道ミサイル・システムを2011-2020年の10年間で最大120ユニット以上購入する。
ちなみに2010年度の導入数は6ユニットであった由。
各ユニットは道路移動型で、2基の弾道ミサイルを搭載する。

また、同期間には、コルネット対戦車ミサイル発射機180基と車両360両も調達する。
コルネットを搭載する車両のほうが発射機の倍も多いが、おそらくは弾薬車や指揮官車などを含むためではないだろうか。何に積んでいるのかは明らかでない。
なお、コルネットは現在のところ世界最強クラスと目される重対戦車ミサイルで、イラクで米軍のM-1戦車を撃破した実績も持つ。
2010年の調達実績は発射機18基と搭載車両13両だった。

さらにムスタ-S152mm自走榴弾砲は、574両もの大量調達が行われる。
新型榴弾砲として開発されていたコアリツィヤ-Sが中断された穴埋めだろうか。詳細は明らかでないが、おそらくクラスノポール誘導砲弾などの精密攻撃能力が付与されているものと思われる。
2010年度の調達は36両。


★S-400関連
最新鋭防空システムとして配備が進むS-400については、2010年度中に2個大隊分(=16ユニット)が生産された。
S-400はすでにモスクワ郊外のエレクトロスターリに1個連隊(=2個大隊)の配備が完了しているが、今月中にもう1個、さらに今年中にもう1個の連隊が配備される予定になっている。
今年生産された分は、最後の1個連隊に配備されるものと見られる。
ところが、バルト艦隊で-400の配備が始まっているという匿名の海軍関係者の発言もノーヴォスチでは伝えられている。
バルト艦隊の母港は飛び地のカリーニングラードにあるため、防空用としてS-400が導入されることはおかしくないとも言えるが、はたしてそれほどハイペースで生産が進むものかどうかを考えると、この情報は少々疑わしい気もする。

★航空機調達
新型戦闘爆撃機Su-34の調達数は、今年度分は6機になる由
昨年は4機だったので、これで合計10機になる。
ただし、2008年末にノヴォシビルスク航空機工場(NAPO)が空軍と交わした5カ年調達契約では2010年までに32機を納入することになっていたので、このペースで行くと2012-2013年は年間11機ずつ生産しないと間に合わない計算になる。
これまでもNAPOは全くと言っていいほど空軍との契約を守ってこなかった前科があるので、今後の調達状況に注目したい。


とりあえず陸軍・空軍関係で最近ざっと出てきた話題をまとめてみた。
海軍・空挺軍関連については明日以降にでも。
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