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ロシアの国家国防発注増額に関する情報まとめ

★2012年度の国家国防発注(GOZ)
今年はロシア軍の装備調達を巡って大きなスキャンダルが持ち上がったが、装備更新がロシア政府の重要課題である現状には変わりはなく、来年も巨額の装備調達費が支出される予定である。
問題はその額だが、発言者によって数字が全然違うので、以下のように整理してみた。

①セルジュコフ国防相(7月6日)
2011年のGOZは5815億ルーブル。うち18%にあたる約1000億ルーブルが、装備価格高騰のために執行停止された

・プーチン首相(11月14日)
 国防の項目における装備調達・修理・近代化改修・研究開発のための費用は、2011年が7500億ルーブルであり、2012年には8800億ルーブルとなる

・イワノフ副首相(11月24日)
 2012年の連邦軍およびその他の準軍事組織向けGOZは、前年度から17%像の1兆1090億ルーブルとなる。213年までの3年間で合計4兆ルーブルを支出

④イワノフ副首相(11月24日)
2012年のGOZは総額1兆7690億ルーブル。2013年が2兆2360億ルーブル、2014年が2兆6250億ルーブル。2011年は約1兆5000億ルーブルだった

バラバラである(笑)。
まず①と②の差額については、①が装備調達(おそらく修理・近代化費用も含む)のみを示しており、②は研究開発(NIOKR)まで含んでいるためであろう。

②と③については、③におけるイワノフ副首相の発言からも分かる通り、軍だけでなくその他の準軍事組織まで含めた額なのだろう。ただし、イワノフ副首相は「兵器および軍事・特殊装備を有する軍以外のの部隊、軍事編成および組織」と述べており、具体的にどの組織を対象したものなのかを明言していない。
さらにこの額の中に研究開発費が含まれているのか否かも明らかでない。

そこで問題になるのが③と④の差額だ。
④の記事によると、GOZは国防省、連邦保安庁(FSB)、内務省(MVD)、国家非常事態省(MChS)、連邦警護庁(FSO)、対外諜報庁(SVR)、連邦麻薬取締庁(FSKN)、連邦刑執行庁(FSIN)、特殊建設局(スペツストロイ)、原子力公社(ロスアトム)が支出対象になるという。
国防省向けGOZの全額が8800億ルーブルであることを考えると、それとほぼ同額のGOZが他省庁向けに支出されているということになるだろうか。
しかしイワノフ副首相は③で、準軍事組織向けのGOZも含めて1兆1090億ルーブルと言っているわけで、④の数字はやや多すぎという気がしないではない。
それとも③は軍・準軍事部隊の調達費だけの合計であり、④は研究開発費まで含んでいるのだろうか?しかし財務省の作成した予算案によると、2012年の軍向け研究開発費は2550億ルーブルとなっている。とするとその他の省庁向け研究開発費は4050億ルーブルということになるが、ロスアトム以外にはさほど多額の研究開発費を必要としそうな機関は見当たらない・
また、④の記事でイワノフ副首相は軍需産業への国家補助金について言及しているが、このあたりの費用がGOZに含まれているのかもしれない。
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