2011年のICBM調達数

11月19日、ロシア戦略ロケット軍のカラカエフ司令官が2011年のICBM調達状況を明らかにした
この発言によると今年はテイコヴォ基地にRS-24「ヤルス」道路移動型ICBM×2個大隊が配備されたほか、タチシェヴォ基地にRS-12M2「トーポリM」サイロ発射型ICBM×2基が配備された。
道路移動型ICBMは1個大隊=ミサイル3基なので、「ヤルス」の配備数は6基だったことになる(続報→9基になる可能性が出てきた)。
また、タチシェヴォには年内にさらに3基のトーポリMを配備予定とのことなので、ICBMの配備数(実験用等は除く)は合計10基となる。

ただし、START2を前提に非MIRV型ICBMとして開発された「トーポリM」とは異なり、「ヤルス」はMIRV化されている。
装備弾頭は3発とも4発とも言われるが、いずれにしても、今後は「ヤルス」配備数の3-4倍のペースで核弾頭が配備されていくことになろう。

ちなみに、新START条約に基づく米露の核保有数データが昨日、公開された。
これは今年9月1日時点のデータだが、運搬手段の減少傾向は相変わらず続いているものの、6月のデータと比べるとロシアの核弾頭数が29発分だけ増加している。
また、運搬手段の減少も5機/基に留まっている。
ながらく続いてきたロシアの核戦力減少が底を打ちつつあるのかもしれない。

一方、ICBMの調達が合計10発であったとすると、SLBMの調達分も含めても、今年3月にセルジュコフ国防相が掲げた「長距離弾道ミサイル35基」という目標には届きそうもない。
こうした軍需産業の生産能力や納期を巡る問題が、2012年以降の軍事力建設を巡る大きな課題となろう。
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