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★『ロシア新戦略』の書評が読売に載りました&三刷決定

私が翻訳に参加したドミトリー・トレーニン著『ロシア新戦略』(作品社)の書評が26日の読売新聞に載りました。
評者は京都大学の杉山正明先生です。
そのおかげもあってか、早々と三刷が決まりました。
出版当初は、ロシアネタのこんなにぶ厚い本が売れるのか・・・という懸念もありましたが、順調に売れているようで、訳者の一人として大変うれしく思っています。
今月の頭に著者のトレーニンに会って二刷りを報告した時も大変に喜んでくれたので、このニュースも喜んでもらえそうですね。



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★『赤星通信』第5号 「ロシア軍、実は大幅に定員割れ?」配信

旧ソ連・ロシアの軍事・安全保障情報をお届けする「赤星通信」の第5号が配信になりました。
今回は、ロシア軍の総兵力が定数の100万人を大幅に割り込んでいるのではないか、という話を掘り下げて長文論説記事形式にしてみました。
なお、この号までが創刊までの号外扱いで、次の6号が正式の「創刊号」ということになります。

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★赤星通信 第5号 ロシア軍、実は大幅に定員割れ?
2012.8.27



 ロシア・旧ソ連諸国の軍事・安全保障情報をお届けする「赤星通信」の第5号です。
 今回はモスクワから戻って初の配信です。以前から定数(100万人)割れを指摘されていたロシア軍ですが、それが言われていたよりさらにひどいのではないか、という話をお送りします。
 いつもは複数本の短い記事でしたが、今回は長い論説記事めいたものにしてみました。



目次
★ロシア軍、実は大幅に定員割れ?
★編集後記



★ロシア軍の総兵力は66万人?
 
 少し古い記事なのだが、ネットで探し物をしていると興味深い話に出会った。
 『ヴェードモスチ』紙の6月9日付け記事で、ロシア軍の定数は100万人のはずなのに実際の兵力は66万人しか居ないのではないか、という衝撃的な内容だ(有料記事だが、軍事系シンクタンク「戦略・技術分析センター」のサイトに転載されたものを閲覧可能。http://periscope2.ru/2012/06/10/6027/)。

 ロシアでは2009年から徴兵の年限を2年から1年に短縮したものの、それに伴って徴兵の数がこれまでの倍も必要になってしまった。
 2006年には25万人弱だった年間徴兵数が、2010年には56万人にも膨れ上がったのである(この辺については以前、JB Pressに詳しく書いたので参照されたい。閲覧無料。http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4914)。
 ところが、このような大量動員はすぐに行き詰まる。2011年度の春期徴兵は21万8720人と前回から約8万人減、秋期徴兵では13万5850人とさらに約8万人も減少したのである。
 これについてセルジュコフ国防相は、「これは契約軍人(志願兵)制への以降に伴うものであって問題ない」などと発言したが(http://www.ria.ru/defense_safety/20111231/530333006.html)、どう見ても大嘘である。
 後述のように、徴兵を代替する契約軍人の数はまだまだ少なく、一気にこれほど兵士を減らせば軍の人員構成がめちゃくちゃくになることは明らかだ。
 むしろ同じ記事の中でマカロフ参謀総長が率直に語っていることのほうが面白い(以下、引用して翻訳)。
「我々が徴募できるのは若年人口の11.7%である。このうち60%は健康上の理由で除外される。というわけで、我が軍はほとんど誰も徴募できないということになってしまっている」

 マカロフの発言は、二つの問題を背景としている。
 第一は、上記の記事中でも触れている通り、1990年代の混乱期にロシア人が子供を生むことを手控えたために2010年代に徴兵適格年齢に達する若者の絶対数が大きな谷になっているということだ。
 具体的には、これまでは毎年70万人の男子が新たに徴兵年齢に達していたが、最近ではこれが55万人に落ち込んでいる。
 したがって、そもそも徴兵対象者そのものが非常に少なくなってきているのだ。
 この問題は以前から軍事評論家のゴーリツが指摘していたことだが、ついにそれが現実になりつつあると言える。

 第二に、健康上の理由で60%もの若者が徴兵を免除されているという点だ。
 一見するとロシアの若者が異常に不健康なように見えるが(保健行政にいろいろ問題があることもたしかだが)、いくらなんでもこれはちょっと考えにくい。
 徴兵逃れの一環として偽の診断書を出すことが一般的になっているためと考えられるだろう。
 ちなみにロシアの徴兵制はかなりいい加減で、徴兵委員会が対象者の自宅まで出向いて出頭令状を渡すが、対象者が家に居なければハイそれまでよというシステムである。
 筆者の知り合いの若者は「要するに徴兵期間に家に居なきゃいいんだよ。ダーチャ(郊外の別荘)でのんびりしてりゃいいのさ」と語っていたが、そんなことで徴兵逃れが出来てしまうなら、よほど愛国心のある若者か、貧しくて口減らししなければならないような家庭以外は徴兵に応じまい…

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★『赤星通信』第4号配信

旧ソ連・ロシアの軍事情報をお届けするメルマガ「赤星通信」の第4号が配信になりました。
昨日のうちに配信したのですが、お知らせが遅くなってしまい、申し訳ありません。
今回は前号に続いてモスクワから配信したのですが、本人は昨日、帰国しました。21度のモスクワから帰ってみると、東京の暑さが応えますね。
ちなみに今回のモスクワ行きでは、私が翻訳に参加したD.トレーニン「ロシア新戦略」の著者、トレーニン氏ともお会いして参りました。その辺の話もいずれブログ等でお話ししていきたいと思います。


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★赤星通信 第4号 Tu-22M3爆撃機近代化計画/S-400防空システム極東配備/演習関連情報
2012.8.21



 ロシア・旧ソ連諸国の軍事・安全保障情報をお届けする「赤星通信」の第4号です。前号に引き続き、モスクワからお送り致します。今回は、Tu-22M3爆撃機の近代化計画と、最新鋭の防空システムS-400が極東で実戦配備に就いたニュースについてお伝えします。



目次
★Tu-22M3爆撃近代化計画
★S-400防空システム極東に配備
★演習関連情報
★編集後記



★ロシア空軍の爆撃機近代化計画

 ロシア空軍は今年2月、2020年までに30機のTu-22M3戦域爆撃機を近代化し、Tu-22M3M仕様とすることを明らかにした。冷戦期に「バックファイア」の名前で知られた中型爆撃機である。
 現在、ロシア空軍に残っているTu-22M3が何機くらいかについては90機前後から150機まで推定に幅があるが、いずれにせよ、30機という数字は現存機のごく一部であることからして、比較的状態のよい一部のみを近代化して維持するという方針なのだろう。
 問題の改修内容だが、Kh-32巡航ミサイル(現在の主兵装であるKh-22の改良型)の運用能力付与に加えて、機体側のアヴィオニクスも改良される。
 その詳細がなかなか明らかにならなかったのだが、8月16日付けのLenta.ruによると、ゲフェスト&T社のSVP-24キットを搭載するようだ(http://lenta.ru/news/2012/08/16/breo/)。
 SVP-24はもともとSu-24Mの近代化改修のために開発された近代化キットで、新型の弾道計算機やレーダー情報処理装置を既存のアヴィオニクスに追加することにより、無誘導兵器の命中精度向上や地形マッピングなどを可能とする...

(続きはメルマガでご覧になれます。http://www.mag2.com/m/0001568270.html

★『赤星通信』第3号配信

先週からモスクワに来ております。
ロシア空軍100周年記念式典に参加したり、交流のある専門家と会ったりと、なかなか充実しています。
なにより涼しいのがありがたいですね。

そんななか、メールマガジン「赤星通信」の第3号を配信させていただきました。時差の関係を勘違いしていたりして配信がかなり遅れてしまい、ご迷惑をおかけしましたが、次号からは予定通りに出せるように致しますので、ひとつご勘弁のほどを。
以下、今回の配信内容の抜粋です。

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★赤星通信 第3号 ロシア空軍100周年/スホルコフ第一国防次官のブリーフィング概要
2012.8.13



 今回の「赤星通信」はモスクワからお送りします。
 東京では酷暑に喘いでいたんですが、こちらでは暑さはそう気にならないレベルで、夜など少し寒いくらいです。私がモスクワに住んでいた2010年は記録的な猛暑で連日、35~40度という殺人的な気温だったもので、本来のモスクワの夏がこんなに気持ちのいい季節だとは知りませんでした。
 今回は、8月12日のロシア空軍100周年記念式典に参加してきましたので、空軍関係の話題その他でお送りします。



目次
★ロシア空軍100周年
★スホルコフ第一国防次官のブリーフィング概要
★編集後記



★スホルコフ第一国防次官のブリーフィング概要
 8月8日、ロシア国防相のスホルコフ第一国防次官はメディア向けに記者会見を行なった。スホルコフ次官は前任のポポフキン次官(現・連邦宇宙庁長官)から引き続いて装備計画を担当しており、今回の記者会見も話題は装備計画に集中した。以下、ノーヴォスチ通信に五月雨式に発表された内容をトピックごとに簡単にまとめてみた。

・2020年までの国家武器計画(GPV-2020)への出資方式を変更
 本メルマガでもお伝えしたように、ロシア政府内では現在、20兆ルーブルにも及ぶGPV-2020を巡って、財務省と国防省の激しい争いが繰り広げられている(と思われる)。こうしたなかで、スホルコフ次官の発言によると、「装備計画の予算は一切削られない。ただ、その出資方式は変わる」ということになったらしい(ria.ru/defense_safety/20120808/719163745.html)。
 新しい出資方式がいかなるものかは明言されておらず、「2011年に策定された軍需産業への出資方式に基づいて、政府が銀行に対して資金を出すよう保障する」とだけ書かれている。
昨年から適用されるようになった制度といえば、軍需産業に対する前払い制度(以前は第3四半期になってようやく政府が軍需産業に代金を支払っていたが、これを前倒しして払い、軍需産業の資金繰りを容易にするもの)があるが、これと何か関係があるのだろうか。しかし、装備の代金を前払いにしたからといって財務省が納得する理由は特に考えられず、依然としてこの話の行方には注目する必要があろう。

・SSBNドルゴルキーとネフスキーは「最終的には」太平洋艦隊に配備
 前回のメルマガで、ロシア海軍が原潜や大型水上艦用の新埠頭設備を整備するとの情報をお伝えした。
これに関連して、新型の955型(ボレイ級)SSBNの1番艦ユーリィ・ドルゴルキーと2番艦アレクサンドル・ネフスキーは、まず比較的設備の整った北方艦隊に配備された後、太平洋艦隊の受け入れ設備が整うのを待ってそちらへ移籍するという(ria.ru/defense_safety/20120808/719157732.html)。
その頃までには3番艦以降が就役するので、北方艦隊にはこちらが配備されるのかもしれない。あるいは3番艦まではすべて太平洋艦隊配備とし、SLBM搭載数を20発に増加させた4番艦以降を北方艦隊配備とすることも考えられる(なるべく同型艦はまとめて配備したほうが運用上の都合がいいだろうし、3隻あれば少なくとも1隻は常時パトロールに出せる)。
 また、北方艦隊に配備されている667BDRM型(デルタ4)のノヴォモスコフスクが近代化改装を8月に近代化改装を終え、2022年まで現役に留まれる見込みとなった(ria.ru/defense_safety/20120813/722488743.html)。北方艦隊の667BDRMは太平洋艦隊の667BDR(デルタ3)より総じて艦齢が若い上、ノヴォモスコフスクの近代化終了を以って全艦が近代化改装を受けている。さらに近代化・寿命延長改修を受ければ、新しい艦ならば2030年くらいまでは現役に留まれるのではないだろうか...


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★『軍事研究』9月号

昨日からモスクワに来ています。
日本では酷暑に喘いでいたのですが、こちらは嘘のように涼しいですね。
もちろん気温は高めなんですが、湿気が全然無いので実に快適です。
明後日はロシア空軍100周年記念式典なので、天気がよくなるよう祈っています。

ところで『軍事研究』誌の9月号が発売になりました。
今回はロシアを中心とした旧ソ連諸国の軍事同盟、集団安全保障条約機構(CSTO)について取り上げています。
手前味噌を承知で申しますと、この組織についての日本語資料としてはこれまでになくまとまったものになったと思っています。また、原稿を書いている最中にウズベキスタンが突如、CSTOへの参加を「停止」するなど(条約にはそういう規定はないんですが)、タイミング的にもいいところで出せたと思っています。
是非ご覧ください。
以下からも購入できます。



★『赤星通信』第2号配信

ロシア・旧ソ連の軍事・安全保障情報をお届けするメルマガ『赤星通信』の第2号が配信になりました。
今回のコンテンツは以下の通りです。


★ロシア空挺軍の将来像
★ロシア陸軍向け新型装甲車両
★タジキスタンの情勢不安定化
★編集後記


以下、一部公開。


★ロシア空挺軍の将来像

 去る8月2日は空挺軍記念日だった。
 空挺軍は1930年に創設されているので、今年は創設82周年ということになる。これにあわせて空挺軍関連の報道があれこれ出てきたので、ノーヴォスチ通信のまとめ(RIA Novosti, 2012.8.2. http://ria.ru/defense_safety/20120802/714646235.html)を中心に大要をご紹介していきたい。

 記念日当日、プーチン大統領は第31空中襲撃旅団(ウリャノフスク州)を訪問し、空挺軍将兵と会談した。
 この際、同大統領は、「空挺軍を現状のような独立兵科ではなく、陸軍の一部に吸収するとの報道が定期的に見られるが、そのような計画は無い」と強調した。

 また、現在では空挺軍に勤務する契約軍人(徴兵ではなく、志願によって給与をもらって勤務する兵士、下士官)は兵力3万5000人中の9500人(ロシア軍全体では総兵力100万人中の18万6000人)に過ぎないが、2017年までにはこれを2万人(同42万5000人)に増加させるとの方針が示された。
 さらに、軍人の社会保障を充実させ、特に2013年以降は規定通りに住宅供給を行うとも表明している(ロシア軍の住宅問題についてはJB pressの拙稿を参照。なかなか深刻なものがあるのです。http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35130)。
 
 また、空挺軍のシャマノフ司令官は次のように述べた。
「最近の人員削減に関連して、我々が新任将校たちの一部を(格下の)下士官に任命せざるを得なかったことは周知の通りである。しかし状況はだんだん変化し、今年は過去4年間で初めて、リャザン空挺軍アカデミーの卒業者全員を将校として任官させることができた」
 シャマノフ司令官によると、アカデミー卒業生の数を実際の将校ポストに合わせるため、アカデミーでは過去2年間、入学募集を停止していたのだという。
 アカデミーを出ながら下士官にならざるを得なかった若者たちは少々気の毒ではあるが、伝統的にロシア軍の下士官は質が低いことが問題になっていたので、「学校出」の優秀な若者たちが下士官団の中に居ることは長期的にはプラスになるかもしれない。
 もちろん、シャマノフ司令官が述べているように、今年以降は将校教育を受けた若者が下士官になることはないわけだが、代わりにアカデミーには下士官養成コースが設置されており、第1期生は今年秋に卒業の予定である・・・

(続きはメールマガジンでご覧になれます。購読開始月中は無料。購読申し込みはこちらから行えます。http://www.mag2.com/m/0001568270.html

★『赤星通信』第1号配信!

メールマガジン『赤星通信』の第1号がさきほど配信になりました。
主な内容は以下の通りです。

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★赤星通信 第1号 軍事予算を巡る露国防省と財務省の攻防/ウラジオストクに新型強襲揚陸艦配備
2012.8.2

 ロシア・旧ソ連諸国の軍事・安全保障情報をお届けする「赤星通信」の第1号です。
 今回は昨年からスタートしたロシア軍の装備更新計画を巡る国防省と財務省の攻防、そしてウラジオストクへの新型強襲揚陸艦の配備についてご紹介します。

目次
★装備更新計画GPV-2020を巡る攻防
★ウラジオストクへの「ミストラル」級強襲揚陸艦の配備
★編集後記


★装備更新計画GPV-2020を巡る攻防

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 昨年からスタートしたロシア軍の装備更新計画「2020年までの国家武器計画(GPV-2020)」を巡って、7月以降、ロシア国防省と財務省の攻防が活発化している。

 ソ連崩壊後、ロシア軍ではほとんど装備更新が行われておらず、プーチン政権末期には現代的水準を満たす兵器は1割以下とまで言われる状態にあった。これに対してプーチン政権は2007年から総額5兆ルーブル規模の「2015年までの国家武器計画(GPV-2015)」をスタートさせ、一定の成果を挙げたものの、その成果は不十分だった。そこでGPV-2015を発展的に解消し、新たに策定されたのがGPV-2020だったというわけである(もともとロシアの長期計画は、10年程度のスパンで策定しておいて、期間半ばで見直しを行うというパターンが多い)。

 GPV-2020は全ロシア軍の7割を装備更新するとの目的でスタートしたものだったが、政府が13兆ルーブルという予算を提示したのに対し、軍側は28~35兆ルーブルが必要であるとして大幅な増額を求めた。
結局、2010年末になって約20兆ルーブルという線で妥協が成立し、2011年からスタートの運びとなったわけである。初年度の2011年には、装備品の価格を巡って国防省と軍需産業の間で軋轢が持ち上がったのだが、このあたりの経緯については、筆者がWebビジネス誌JB Pressで以前、触れているので一読いただければと思う(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/23948)。

 GPV-2020の概要だが、大統領選挙中に公表されたプーチンの国防施政方針論文で次のように明らかにされている(同論文については『軍事研究』誌2012年5月号の拙稿を参照されたい)。

 ・近代的な地上配備・海洋配備型長距離弾道ミサイル400基
 ・SSBN8隻
 ・多目的潜水艦約20隻
 ・水上艦50隻以上
 ・軍事衛星約100基
 ・近代的な航空機(第5世代戦闘機含む)600機以上
 ・ヘリコプター1000機以上
 ・S-400防空システム28個連隊分
 ・「ヴィチャージ」防空システム38個大隊分
 ・「イスカンデル-M」戦術弾道ミサイル10個旅団分
 ・近代的な戦車2300両以上
 ・自走砲コンプレクス約2000両
 ・その他の戦闘車両1万7000両以上

 以上のそれぞれについて詳しく立ち入っている余裕はないが、いずれにしても相当規模の装備更新計画であることは間違いあるまい。問題は、費用である。最近の発表を総合すると、GPV-2020の総額は23兆ルーブルで、このうち連邦軍向けが20兆7000億ルーブル、残りは内務省や情報機関等向けとなる。使途は武器・装備の調達・修理・改修・研究開発である。
 このうち、連邦軍向け予算の内訳については、これまでの政府首脳や軍高官の発言から次のように判明している(以下を参照した。http://lenta.ru/news/2012/07/04/weapon/)。

 ・陸軍および空挺軍......2兆6000億ルーブル
 ・海軍..................4兆7000億ルーブル
 ・空軍..................4兆ルーブル
 ・航空宇宙防衛軍........約4兆ルーブル
 ・戦略ロケット軍........約1兆ルーブル

 以上を合計してみると、合計で約16兆3000ルーブルとなる。国防省は以前、GPV-2020における連邦軍向け装備調達・修理・改修費用の合計が16兆6000ルーブルであるとしていたので、ほぼ辻褄が合う。さらに3兆ルーブルが軍需産業の近代化のために投じられることになっているが、GPV-2020の総額は20兆700億ルーブルであるから、1兆1000億ルーブルほどの使途不明金があることになる・・・

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酷暑が続いておりますが、皆さまお元気でしょうか。
どこか涼しいところへ逃れたいと思うのですが、モスクワも今年は暑いそうです。

ところでメールマガジンを創刊してみました。
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前々から実務者の方も含めて多くの方に当ブログを読んでいただいていると仰っていただくことが多く、筆者としてもやりがいを感じてはいたのですが、如何せんボランティアであるために更新が適当になりがちで、最近は書きものの宣伝ばかりになっているのを気にしておりました。
ならばいっそごく廉価で有料サービス化して、その分、どうでもいい書き物(結構あるんです)を少し減らすようにすれば、安定的に約に立つロシア軍事情報をお届けできるのではないか、と考えました。
いずれもうちょっとちゃんとした情報サービスにしたいという野望もあるのですが、とりあえずはこんな形で始めてみます。
ご賛同いただける方は、どうぞご登録いただけましたら幸いです。

ちなみに当ブログは相変わらず新刊の宣伝や、メルマガの内容を一部無料公開するなどのために残しておきたいと思います。

それでは、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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カーネギー財団モスクワ・センター所長である著者がソ連崩壊後のユーラシア世界を描き出した労作。管理人も翻訳に参加しています。
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