★『赤星通信』第17号 セルジュコフ解任の余波(続編)その他

旧ソ連・ロシアの軍事・安全保障情報をお届けするメルマガ『赤星通信』の第17号をお届けします。
セルジュコフ国防相解任後の人事や汚職事件の捜査でさらに進展があったため、この辺を中心にご紹介していきたいと思います。
とりあえず当ブログでは、最新の国防省高官人事についての部分を抜粋してご紹介します。

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赤星通信 第17号 セルジュコフ国防相解任の余波(続報)/武器輸出の話題三題/東部軍管区防空部隊の訓練実績と予定

 ロシアの軍事・安全保障情報をお届けするメルマガ『赤星通信』の第17号です。
 前回、セルジュコフ国防相解任後の状況等をお伝えしましたが、あれからさらに動きがあったため、今回はその続編です。
 その他、武器輸出関連、ロシア軍東部軍管区の訓練実績の話題等でお届けします。



目次
★セルジュコフ国防相解任の余波(続報)
★武器輸出関連の話題三題
★東部軍管区防空部隊の訓練実績と予定
★編集後記



★セルジュコフ国防相解任の余波(続報)
 先日からお伝えしている国営軍事役務企業「ロスオボロンセルヴィス」を巡る汚職事件と、これを直接のきっかけとするセルジュコフ国防相の解任は、依然として大きな余波を生んでいる。
 前回も国防省高官の顔ぶれ一覧を掲載したが、あれからさらに人事異動があったので、最新版を以下に掲載しておくことにする。

国防相:セルゲイ・ショイグ(新任)
参謀総長:ワレーリー・ゲラシモフ(新任)
第一国防次官:アルカジー・バーヒン(新任)
国防次官兼秘書長:ニコライ・パンコフ(留任)
国防次官:アナトリー・アントノフ(留任)
国防次官:ドミトリー・ブルガーコフ(留任)
国防次官:オレグ・オスタペンコ(新任)
国防次官:ルスラン・ツァリコフ(新任)
国防次官:ユーリィ・ボリソフ(新任)
国防次官:タチヤナ・シェフツォーヴァ(留任)
国防大臣官房長:ユーリィ・サドヴェンコ(新任)

 以上のように、国防相以下11人のうち、実に7人が新任である。
 このうち、先週号を発行した後に新たに任命されたのがボリソフ、ツァリコフ、サドヴェンコの3人である。
 ボリソフは政府付属軍需産業委員会(VPK)の第一副委員長だった人物で、装備計画を担当する。
 VPKというのは装備計画の立案などを目的として設置された常設の政府付属委員会であるが、長らく同委員会で権勢を振るってきたプチーリン第一副委員長(戦略ロケット軍出身)や、同委員会委員長を兼任するロゴジン副首相は装備計画を巡って度々セルジュコフと衝突してきた。
 このため、セルジュコフはVPKの人間を国防省に受け入れず、装備計画は宇宙軍出身のポポフキンやKGB出身のスホルコフなど、非VPK系の人間が担当していた。
 したがって、ボリソフの装備担当国防次官就任という今回の人事は、セルジュコフの失脚によってVPK(さらにはロゴジジン副首相)が国防省の装備行政に大きな発言権を得たことを意味している。
 続いてツァリコフとサドヴェンコであるが、両名はショイグ新国防相が長らく大臣を努めてきた国家非常事態省(MChS)の出身である。
 MChSから国防次官クラスに就任したのは、ソ連崩壊後、これが初めてであろう(ソ連時代にはMChSの前身である民間防衛部隊が国防省の一部であったため、民間防衛担当国防次官が居た)。
 特にツァリコフはMChSで第一次官を務め、ショイグがモスクワ州知事に転じると同州副知事としてついていくなど、側近中の側近と言える。
 サドヴェンコもMChSからモスクワ州へとショイグについて行った最側近で、MChS時代から一貫して官房長を務めている。
 ショイグとしては、慣れない国防相ポストに乗り込むにあたり、最も信頼できる部下を連れてきたということだろう。

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★最近の書き物

久しぶりに最近の書き物など。
ペンn・・・生き別れの兄の鹿内誠と親友のユーリィ・イズムィコ君が書いたものは別として、小泉の名で書いているもののみご紹介致します。

★『軍事研究』12月号
グルジア戦争4周年記念ということで、南カフカス諸国の軍事力に焦点を当てた記事を書いております。


★『世界の艦船』
世界の揚陸艦戦力ということで、ロシアの新型揚陸艦について書いております。


★ユーラシア21研究所オピニオンサイト
日米露の安全保障協力についての短い記事を書かせて頂きました。
<http://www.eri-21.or.jp/russia/opinion/opinion/index.shtml>

★JB Press
Webビジネス誌JB Pressの連載。今回はロシア軍で弾薬庫の爆発が相次いでいる問題について取り上げました。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36374

★『赤星通信』第16号

旧ソ連・ロシアの軍事・安全保障情報をお伝えするメルマガ『赤星通信』の第16号が配信になりました。
今回は、国防省汚職事件の続報、セルジュコフ国防相解任後の国防省高官人事とゲラシモフ新参謀総長のプロフィール、対イラク武器輸出契約見直しのニュース、といったあたりでお届けしております。
当ブログでは、国防省高官の新たな顔ぶれ(2012.11.12時点)を抜粋して掲載致します。

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★新たな国防トップの顔ぶれ
 ところで、セルジュコフの解任に伴って、国防省内ではかなり大規模な人事異動が予想されている。
 すでにセルジュコフの後任としてショイグ・モスクワ州知事(元国家非常事態相)が任命されたことはお伝えしたが、さらに9日にはマカロフ参謀総長が解任され、後任として中央軍管区司令官のゲラシモフ大将が任命された。
 マカロフは今回の汚職事件には絡んでいないが、セルジュコフ改革を支えてきたいわば女房役であり、「セット」ということで外されたのだろう(もともと定年を一度延長しており、近く退任することが既定路線だったというのもある)。
(中略)11月12日現在のロシア国防トップの顔ぶれは以下のようになっている。

国防相:セルゲイ・ショイグ(新任)
参謀総長:ワレーリー・ゲラシモフ(新任)
第一国防次官:アルカジー・バーヒン(新任)
国防相官房長兼国防次官:ニコライ・パンコフ(留任)
国防次官:アナトリー・アントノフ(留任)
国防次官:ドミトリー・ブルガーコフ(留任)
国防次官:オレグ・オスタペンコ(新任)
国防次官:エレーナ・コズロワ(留任※今年7月に任命されたばかり)
国防次官:ドミトリー・チューシキン(留任)
国防次官:タチヤーナ・シェフツォーワ(留任)

 というわけで、国防省の上位10ポストのうち、4ポストが今回の件で入れ替わった。エレーナ・コズロワも7月に任命されたばかりなので、ほぼ半分がプーチン大統領の復帰で入れ替わったと見てよいだろう。

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★『赤星通信』第15号 速報:セルジュコフ解任

いろいろばたばたしておりまして告知が遅れましたが、先日、メルマガ『赤星通信』の第15号を配信いたしました。
今回は、第14号でお伝えしたロスオボロンセルヴィスの汚職事件に関連してついにセルジュコフ国防相が解任されたニュースについてお伝えしております。

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赤星通信 第15号 速報:セルジュコフ国防相解任
2012.11.7



 旧ソ連の軍事・安全保障情報をお届けするメルマガ『赤星通信』の第15号をお届けします。
 今回は多忙につき配信が遅れてしまったのですが、なんとその間にセルジュコフ国防相が解任されるという大事件が発生しました。
 今回はこの話題について、分かっている限りの情報をまとめてお届けしたいと思います。
(北方領土駐留兵力を空から見ると・・・シリーズは次回以降に持ち越します)



目次
★速報:セルジュコフ国防相解任
★編集後記



★速報:セルジュコフ国防相解任
 モスクワ時間午前11時半(日本時間午後5時半)、国営ノーヴォスチ通信は、セルジュコフ国防相解任のニュースを伝えた。
 第一報は、プーチン大統領がセルジュコフ国防相を解任したというごく短いものだった(http://ria.ru/politics/20121106/909667683.html)。
 前回のメルマガでもお伝えした通り、先月からロシアでは国防省の巨額汚職事件が持ち上がっており、国防省高官が聴取を受ける等、国家的スキャンダルに発展していた。
 こうした中で、事件にはセルジュコフ国防相も関わっていたのではないか?近く解任されるのではないか?といった話が乱れ飛んでいたが、ここ数日はセルジュコフの動静に関する報道がほとんど見られなくなり、嵐の前の静けさのような不気味な雰囲気であった。
 そこへ来て今日の解任劇だったわけである。
 インターファックス通信がチマコワ政府報道官の談話として伝えたところによると、プーチンとメドヴェージェフはこの数日間、セルジュコフの解任について話し合いを続けていたという(http://www.interfax.ru/politics/news.asp?id=274501)。
 セルジュコフの後任には、元国家非常事態相で現モスクワ州知事のセルゲイ・ショイグが任命されたが、この人事を提案したのもメドヴェージェフであったという。

続きはメルマガにご登録頂くとお読み頂けます(http://www.mag2.com/m/0001568270.html)。
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最近の書き物
★『プーチンの国家戦略』(単著)

 2016/10/26発売。幅広い読者の皆様向けに、安全保障政策を中心とした筆者なりの「ロシア論」を初めて展開してみました。プーチン大統領を取り巻く情報機関人脈、イスラム過激派、宇宙といった新トピックも盛り込んでいます。

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カーネギー財団モスクワ・センター所長である著者がソ連崩壊後のユーラシア世界を描き出した労作。管理人も翻訳に参加しています。

★「イラストでまなぶ!ロシア連邦軍」(共著)
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