★『赤星通信』第20号 ショイグ新国防相の記者会見

旧ソ連・ロシアの軍事・安全保障情報をお届けするメルマガ『赤星通信』の第20号が配信になりました。
今回は新任のショイグ国防相が新たな国防政策について記者会見を行ったのでその内容をまとめています。
とはいえ、いろいろと独自路線を打ち出してはいるものの、セルジュコフ前国防相時代に敷かれた軍改革のコースを今のところはずれるものではなさそうです。
以下、一部を抜粋してご紹介します(全文はメルマガにご登録頂くとお読み頂けます。ご登録はこちらから)。

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★ショイグ新国防相の記者会見:新たな国防政策は?
 12月9日、モスクワで主要閣僚による記者会見が行われ、基本的な政策方針に関する説明が行われた。
 ショイグ国防相については前任者のセルジュコフ罷免を受けて軍改革の方向性について注目が集まっていたが、今回の記者会見は初めてのまとまった方針表明となった。
 以下、会見の内容をまとめる。

(1) 将校の復帰
 今回の記者会見の目玉となったのが、セルジュコフ時代に罷免された将校を軍に復帰させる方針が示されたことである(http://ria.ru/defense_safety/20121209/914020528.html)。
 セルジュコフは軍のコンパクト化と常時即応化のために35万人の将校を15万人まで削減する方針を示していたが、軍の反発を受けて定員を7万人増の22万人とした経緯がある。
 現在の将校数は公式には明らかになっていないが、今年7月に筆者が軍事評論家のアレクサンドル・ゴーリツ(元『赤い星』記者)と面談した際には「多分、すでに22万人まで削減されていると思う」とのことであったので、とりあえずセルジュコフの示した将校削減方針はとりあえず達成されたようだ。
 また、本メルマガ第5号でお伝えしたロシア軍の内部文書では、将校数は16万100人とされている(22万人という数字とはかなりかけ離れているが、定員と実人数の差とも考えられよう)。
 だが、どんな組織でも大量リストラは反発が大きい。
 特にセルジュコフの失脚は軍からの反発によるものが大きいと考えられ、ショイグは改革を進めつつ、軍の反発も和らげねばならない立場にある。
 ショイグは最近、国家非常事態相時代に与えられた上級大将の制服を着用して公の場に登場することが多いが(ただし、ショイグ自身には軍歴はなく、今回の記者会見では背広姿であった)、これも軍に対する一種の牽制ないし「身内」としての立場をアピールする手段と見られる。
 今回の将校復帰もこうした軍への懐柔策の一環と考えられるが、具体的にどの程度の数をどのような形で復帰させるかについては明らかにされなかった。
 今後、詳細は明らかになると思われるが、その動向が注目される。

(2) 徴兵制
 前回のメルマガでお伝えした徴兵期間の延長については、今回の記者会見で正式に否定された(http://ria.ru/defense_safety/20121209/914030929.html)。
 ショイグは、プロフェッショナル化された軍の設立は主要課題であり、徴兵期間の延長は行われないと述べ、あくまでも契約軍人(志願兵)によるプロフェッショナル化(これは当初からプーチン政権の重要課題であった)を進めていく方針を示した。

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