★ヴェトナムがロシアからSu-34を入手?

今月号の『J Wings』を眺めていたら、青木兼知先生のコラムに非常に興味深い記事が載っていた。
ヴェトナムにロシアのSu-34戦闘爆撃機が搬入されているとおぼしき写真がFacebookに掲載されているという。
問題のページ

Su-34_vietnam.jpg


問題の画像は今年2月25日にFacebookに掲載されたもので、5月14日に中国のsina.com.cnに転載されて話題となった。
写真はAn-124輸送機からSu-34の機尾部分が覗いているもので、特徴的な円筒形の大型テイルコーンは間違いなくSu-34のものである。
また、テイルコーン側面には2010年以降の生産型に搭載されているAPU(補助動力装置)の吸気口がついており、機体には塗装もされていないことから、比較的新しい機体であろうと想像がつく。
ヴェトナムはこれまでもSu-27SKやSu-30MK2VといったSu-27系列の戦闘機を保有してきたが、Su-34はまだ導入していない(というよりロシア空軍以外にまだSu-34を導入した国がない)。
ロシアの軍事専門誌『ペリスコープ2』の2012年の記事によると、この頃からヴェトナムはSu-22の後継となる戦闘爆撃機としてSu-34に興味を示していたようだが、まだ正式の契約に至ったという話は聞こえてこない。
しかし、この写真がヴェトナムで撮影されたものだとすれば、何らかのデモ機か、または秘密輸出契約によってヴェトナムにSu-34が持ち込まれたものと考えられよう。
しかも5月14日といえばプーチン大統領の訪中(5月20日)の直前であるから、このタイミングで中国のネットがこの画像を取り上げたことにも何かと意味がありそうだ。

ちなみに冒頭で取り上げた『J Wings』8月号は野木恵一先生のSu-27開発ヒストリーも読ませるものがあり、ロシア者は必読の号である。
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