★『赤星通信』第35号 抜き打ち検閲第2弾その他

『赤星通信』の第35号が配信になりました。
今回は、前号でお伝えした抜き打ち検閲の第2弾(於南部軍管区)、南部軍管区の空軍部隊近代化比率が4割に達した件、2013年度春期徴兵についてお伝えしています。
本ブログでは抜き打ち検閲の記事のうち、前半部分を公開します。
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★ロシア軍の抜き打ち検閲第2弾がスタート
 先週の本メルマガ(第34号)で、2月にロシア軍の抜き打ち検閲があったことをお伝えした。
 これは中央軍管区、南部軍管区、空挺軍、空軍軍事輸送航空コマンド、そして核兵器を管理する国防省第12総局を対象としたものであったが、3月28日には、南部軍管区の所属部隊を中心とする新たな抜き打ち検閲が実施された。
 今回の抜き打ち検閲は、アラブ首長国連邦を訪問中のプーチン大統領からショイグ国防相を通じて実施命令が出された。
 前回の命令はショイグ国防相によって出されたものだったので、今回は一段階、格が上がっている。
 抜き打ち命令は前回と同様、何の前触れも無く各部隊の当直将校に伝えられた。
 対象となったのは、南部軍管区所属の黒海艦隊の艦艇と海軍歩兵部隊、空挺軍第106空挺師団、そして特殊部隊である空挺軍第45偵察連隊といった精鋭部隊である。
 動員兵力は合計で7000人、艦艇36隻、航空機20機、装甲車両250両に及んだ。
 突如として出動命令を受けた各部隊は、前回と同様に指定された演習場まで緊急展開(今回の抜き打ち検閲では機動距離は最大で500kmに及んだ由)を行い、その場で知らされた課題に従って作戦行動の演練を行った。
 また、海軍歩兵部隊は大型揚陸艦からの上陸作戦演習、空挺軍は航空機からの空挺降下を実施した。
 今回の抜き打ち検閲にあたっては前回と同様、司令部要員にさえ事前の通告は一切無く、周辺諸国にも基本的には通告していなかったという。
 これについてアントノフ国防次官(外務省からの出向組)は、2011年のウィーン協定によって演習の規模が9000人以下の場合は通告の必要はない筈だと述べている。
 ただし、黒海艦隊が駐留するウクライナにだけは事前通報があったようだ。
 今日までに検閲参加部隊は母港・駐屯地に帰着しており、黒海艦隊部隊はプーチン大統領の視察を受けた。
 今回の抜き打ち検閲の意義であるが、前回書いたように、軍の即応体制を厳しくチェックするという政権の意思が第一に重要である。
 特に今回は南部軍管区というホットスポット(北カフカス、グルジア、さらには地中海までが担当範囲)であったことに加え、参加部隊も精鋭の緊急展開部隊揃いである。
 しかも、同軍管区内のソチではオリンピックの開催が来年に迫っており、政権としては治安維持能力をアピールする狙いがあるとの指摘がある(http://www.ria.ru/defense_safety/20130328/929785306.html)。
(後略)


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