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★書評 国際兵器市場とロシア



防衛研究所の山添博史先生がロシアの武器輸出をテーマとしてユーラシアブックレット『国際兵器市場とロシア』を出版されたのでご紹介。
山添先生というと防衛研究所のペーパーなどでは中露関係の分析を得意としておられますが、最近はずっと武器輸出問題にも取り組んでおり、本書はその一端を一般向けに分かりやすくまとめたものと言えましょう。
筆者もこれまで『軍事研究』などでロシアの武器輸出問題については取り組んできましたが、山添先生『国際兵器市場とロシア』は次の2点で非常に際立ったものと言えようかと思います。
第1に、国際的な兵器市場全体を幅広く概観した上で、その中にロシアを位置付けていること。
第2に、インド、中国、シリア、イランといったロシアのパートナー諸国との国際関係に分け入った上で武器輸出を論じていること。
まとめれば、非常に幅広い文脈に「ロシアの武器輸出」を位置付けた業績、ということになりましょうか。
一方、たとえば武器輸出の利益が軍需産業セクターにどのように還流されるのか、などもう少し武器輸出自体のメカニズムに突っ込んでほしかったところもありますが、これはおいおい発表される本格的な論文等に期待するところでしょう。
というわけでロシアの安全保障について論じる上で必須の一冊としてお勧めさせていただきたく。

※ユーラシアブックレットでは畏友・片桐氏の『ロシアの旧秘密都市』もロシアの安全保障を掴む手がかりとしてお勧め。
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