★最近読んだ本

★廣瀬陽子『未承認国家と覇権なき世界』
2014年は「当たり年」というか、ウクライナがご存じの通りの状態となり、中東と北アフリカもやばいわイギリスとスペインで分離独立があわやというところまで行くわと大変な状態であったわけですが、そんな中で廣瀬先生の新刊『未承認国家と覇権なき世界』(NHKブックス)が大変面白かった。
そもそも未承認国家とは何であり、どのようなときにそれは生まれ、国際社会に如何なるインパクトを及ぼすのか・・・ということを正面から扱ったかなり貴重な一冊。しかも英米圏の理論的研究を豊富に引用しつつ、廣瀬先生の専門とするアルメニア=アゼルバイジャン関係だけでなく、沿ドニエストルからパレスチナまでをフィールドとしたなかなか気合いの入った書物という印象を受けた。



★吉田一郎『世界飛び地大全』
笑っちゃいけないけど笑ってしまう一冊というのがあって、本書はまさにそうだった。
廣瀬先生の前掲書にもあるように、国家の境界というのはそう確固たるものとも限らないのだが、それが実際にどこまでグダグダかを教えてくれる。
飛び地といえば僕ならやはりカリーニングラードなんかが出てくるが、本書では大はアラスカから小は猫の額ほどの土地まで、世界にはこんなにも飛び地があったのかと驚かされるほど豊富な事例が集められている。しかも飛び地の中にまた飛び地があるなどという頭の痛くなりそうなケースもあり、「きれい、世界って本当にきれい(澄んだ目)」となる瞬間が一度はあると思う。
著者は専門の研究者ではないので「うーん、それはどうかな」と思うケースもないではないが、これだけの飛び地事例を集めた努力には敬意を表したい。


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Category: 雑記
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