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★露空軍、Su-30SM戦闘爆撃機を40機調達へ?

引っ越しが済んだばかりですが、ロシア空軍がSu-30戦闘爆撃機を大量調達するかもしれないというニュースが出てきたので簡単にまとめ。

イルクート社のフョードロフ社長が「イズヴェスチヤ」紙に語ったところによると、同社はロシア空軍および海軍航空隊に40機のSu-30戦闘爆撃機を納入する契約を来年にも結ぶ見込みである。
このSu-30は、インド向けSu-30MKIをベースとしつつ、フランスやイスラエル製のプログラムや電子機器をすべて国産品に換装したタイプで、新たにSu-30SMの名称を与えられている由。
40機の内訳は、28機が空軍で、オプションとして海軍航空隊にも12機が考慮されている。
海軍航空隊向けの12機は「ヤッホント」超音速対艦ミサイルを搭載可能とのことで、黒海艦隊に配備されるとの観測が有力のようだ。配備ペースは3年間で12機とされている。
ただ、記事中でも触れられているように、まだこのプランは正式に固まったものではなく、今後の動向を注視していく必要があろう。

よく分からないのは、2011年初頭に納入された4機のSu-30M2との関係だ。
以前からこの機体は任務の性格がはっきりしなかったが、新たにSu-30SMというタイプを調達するとさらに訳が分からなくなる。

Su-30M2⇒Su-27Sの練習機型
Su-30SM⇒戦闘爆撃機型

という理解でいいのだろうか。



もうひとつ、フョードロフは、イルクート社でのSu-30の生産を縮小していく意向を示している。
今後10年間で徐々に生産を縮小していき、最終的にはYak-130練習機の生産に特化するという。
Be-200飛行艇の生産拠点もタガンログ航空機工場(TAPO)に一本化される。
Su-30の生産を今後、どこで行うかについてはフョードロフは言及していないが、おそらくは極東のコムソモリスク=ナ=アムーレ航空機工場(KnAAPO)に移管されることになろう。

ロシアでは航空産業の体力強化を目指し、既存の航空機メーカーを統合したOAK(統一航空機製造会社)が2004年に設立された。
だが、筆者が以前、『軍事研究』誌でも書いたように、その実態は依然として各社の縦割りになっている部分が多く、きちんと統一されているとは言いがたい部分があった。
特に傘下の各社が別個に軍用機や民間機を開発しているため、リソースの無駄遣いに陥りやすい部分が多かった。
そこでOAKは社内を「軍用機」「民間機」「特殊用途機」の3グループに分けて各社の事業を整理していく方針を打ち出しており、フョードロフの言及したSu-30生産から撤退もその一環であると思われる。

★『軍事研究』2010年8月号
ロシアの軍需産業の現状について、ロシア側識者へのインタビュー結果等も交えてリポートしています

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