★『赤星通信』第11号 米露核戦力のデータ交換結果公表/戦略爆撃機の実稼働数

旧ソ連・ロシアの軍事・安全保障情報をお届けするメルマガ『赤星通信』の第11号が配信になりました。
以下、メイン記事の前半部分を公開致します。
後半はメルマガにご登録頂くとお読み頂けます(登録月中無料)。




赤星通信 第11号 米露核戦力のデータ交換結果公表/戦略爆撃機の近代化改修と稼働数
2012.10.8

 『赤星通信』第11号をお届けします。今回は戦略核戦力に関する話題2題です。



目次
★米露核戦力のデータ交換結果公表
★戦略爆撃機の近代化改修と稼働数
★編集後記



★米露核戦力のデータ交換結果公表

 今月、米国務省は、9月1日時点での米露の戦略核戦力の概数を公表した(http://www.state.gov/t/avc/rls/198582.htm)。
 これは2010年に発効した新START(戦略兵器削減条約)に基づき、半年に1回行われているデータ交換の結果を簡略化して公表したものである。
 新STARTに基づくデータ交換は今回が4回目となる。
 ただ、従来のSTART-1(第1次戦略兵器削減条約)では交換データの詳細な内訳が公表されていたのに対し、新STARTでは詳細が公表されなくなった。
 代わりに、①配備状態のICBM、SLBM、戦略爆撃機の合計数、②配備状態の核弾頭の合計数、③配備状態・非配備状態のICBM、SLBM、戦略爆撃機の合計数、という実におおざっぱな数字のみが公表されている。
 今回の公表数値は以下の通りである。

   米国         ロシア
①   806          491
②  1034          884
③  1722         1499

 米国は独自に旧START並の詳細な核戦力データを公表しているのだが、ロシアはこうしたことをやっておらず、結局、ロシアの戦略核戦力に関する公式情報は上記3項目だけということになる。
 それでも、すでにロシアの核戦力が米国に対してかなり縮小してしまっていることは見て取れるだろう。
 これは老朽化によって旧式ICBMが大量に退役する一方、新型ICBMの配備が進まなかったことによるものだ。
 また、2000年代以降には「トーポリ-M」の配備がある程度は進んだものの、同ミサイルは弾頭を1個しか搭載できない(これはSTARTとの兼ね合いなのだが詳しい解説は割愛)。
 一方、退役してゆくICBMは1基で複数の弾頭(RS-20V重ICBMともなると実に10個)を搭載しているため、仮に旧式ICBMの退役分と同数の「トーポリ-M」を配備できたとしても(できなかったが)、弾頭数の減少は補えないことになる。
 だが、ごく最近になって、核戦力の減少傾向にはどうやら歯止めが掛かってきた・・・

(続きはメルマガにご登録いただくとお読み頂けます)。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

はじめてコメントさせていただきます。

赤軍通信メルマガ、毎回楽しく拝見させていただいております。
今回は、特に戦略爆撃機の近代化改修と稼働数に関する記事が興味深かったです。

今日、PAK FAについて心配な報道が出ていました。
Серийное производство экспортного ПАК ФА начнут к 2020 годуhttp://www.lenta.ru/news/2012/10/10/pakfa/

これが事実だとすると、GPV-2020計画期間中にPAF FAを60機調達すると
いうのはきわめて困難になるので心配なニュースです。

文末になりますが、今後のますますのご活躍とご多幸を祈願いたします。

Re: No title

コメントありがとうございます。
またメルマガもご購読頂いているとのことで改めてお礼申し上げます。
PAK-FA ですが、問題の記事は「輸出用」が2020年からとなっており、記事本文を読むとロシア空軍向けは予定通り2016年からと書かれています。
ロシアのことなのでどうせ2016年というスケジュールも予定通りにはいくまいとは思っているのですが、とりあえず現時点では計画に大幅な遅れは予定されていないようです。

No title

早々に返信をいただき、誠にありがとうござます。

PAk FAの記事について解説いただきました事と合わせまして
深く御礼申し上げます。
広告
最近の書き物
★『プーチンの国家戦略』(単著)

 2016/10/26発売。幅広い読者の皆様向けに、安全保障政策を中心とした筆者なりの「ロシア論」を初めて展開してみました。プーチン大統領を取り巻く情報機関人脈、イスラム過激派、宇宙といった新トピックも盛り込んでいます。

★『軍事大国ロシア』(単著)

「軍事大国ロシア」を、軍事力、戦略、対外関係、軍需産業、社会など様々な側面から描き、その実態を浮かび上がらせようという試みた一冊。専門書の体裁なのでやや硬め。

★ドミトリー・トレーニン著『ロシア新戦略』(共訳)

カーネギー財団モスクワ・センター所長である著者がソ連崩壊後のユーラシア世界を描き出した労作。管理人も翻訳に参加しています。

★「イラストでまなぶ!ロシア連邦軍」(共著)
検索フォーム
リンク
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: