★『赤星通信』第14号 北方領土駐留兵力を空から見ると・・・(1)/国防省を巡る巨額汚職事件

旧ソ連・ロシアの軍事・安全保障情報をお届けするメルマガ『赤星通信』の第14号が配信になりました。
今回は新しい試みとして、北方領土駐留ロシア軍の状況をwikimapia(wikimapi.org)を使って空から「偵察」しみました。
とりあえず今回は、第18師団司令部周辺を取り上げてみましたが、意外にも1994年の地震で多くの施設が破壊されていたことが分かりました。
各施設の細かい状況については元軍人達がwikimapiaにコメントを投稿しており、その全訳がメルマガでご覧頂けます
(登録はこちらhttp://www.mag2.com/m/0001568270.html)。
また、先週持ち上がった国防省の巨額汚職事件で、セルジュコフ国防相の身辺にも捜査の手が及びそうな情勢にもなっており、メルマガ本文ではこの件についてもお伝えします。

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赤星通信 第14号 北方領土駐留兵力を空から見ると・・・(1)/「ロスオボロンセルヴィス」を巡る巨額横領事件
2012.10.28



 旧ソ連・ロシアの軍事・安全保障情報をお届けするメルマガ『赤星通信』の第14号をお届けします。
 ロシアが北方領土の軍備近代化の一環として、5カ所の駐屯地を2カ所に集約するというお話を以前、当メルマガでお伝えしました。
 しかし、現状で、そもそも北方領土のどこにどの程度のロシア軍が居るのか?ということは意外に知られていないと思います。
 そこで今回は、在北方領土ロシア軍の展開状況をGoogle Earthで上空から「偵察」してみたいと思います。
 また、先週末に持ち上がった軍事役務企業「ロスオボロンセルヴィス」を巡る巨額横領事件に就いてもお伝えします。



目次
★北方領土駐留兵力を空から見ると・・・(1)
★「ロスオボロンセルヴィス」を巡る巨額収賄事件
★編集後記



★北方領土駐留兵力を空から見ると・・・(1)
 現在、北方領土に展開しているロシア軍は、第18機関銃・砲兵師団(18-я пулемётно-артиллерийская дивизия)という部隊である(各部隊に通し番号として与えられている「軍事部隊ナンバー」はV/Ch05812)。
 機関銃・砲兵師団というのは聞き慣れない名称だが、二線級装備の地域防御部隊を指すロシア語の軍事用語だ。
 以前は、ロシア陸軍の23個諸兵科連合師団中、5個までがこの機関銃・砲兵師団であったが、2008年から始まった軍改革によって大部分の部隊は機動性の高い旅団(人員定数3500人)に改編された。
 しかし、北方領土の第18師団だけは改革の当初から例外であるとされ、実際、現在に至もロシア陸軍唯一の諸兵科連合師団とされている。
 これについてはいろいろな見方があるが、おそらくは地域防衛部隊である機関銃・砲兵師団という編成を維持することにより、北方領土を固守する姿勢を内外に示したかったのだろう。
 ・・・といったあたりまでは比較的、日本のメディアでも目にするところなのだが、その実態となると実はよく分からないことが多い。公開情報がほとんどない上、何か大きな動きがない限り、こんな辺境の島の部隊はまず報道されることもない。
 だが、Wikimapiaというサイト(wikimapia.org)を使用すると、報道されることのない北方領土駐留兵力のかなり細かいことまで分かる。
 衛星写真によって上空から軍事施設を俯瞰できるばかりか、コメント機能により、島の住人や元軍人達による施設の説明を読むことができるためだ。
 とりあえず今回は、第18師団の司令部があるガリャーチィ・クリューチを「偵察」してみた。
 まずは択捉島の主要軍事施設のロケーション。
http://www1.axfc.net/uploader/Img/so/152439

 ガリャーチエ・クリューチ全景。
http://www1.axfc.net/uploader/Img/so/152440

 続いて司令部周辺。
http://www1.axfc.net/uploader/Img/so/152441

 面白いのは、かなりの建物が「廃墟」になっていることだ。
 これは老朽化によるものばかりではなく、1990年代の地震によるものらしい。
 カムチャッカから北方領土にかけては地震多発地帯であり、特に1994年の北海道東方沖地震では多くの建物が被害を受けたとされている。
 当然、軍の施設も甚大な被害を受けていたようで、wikimapiaに投稿された元軍人達のコメント(それぞれの番号が、地図内のキャプションに付されたカッコ内の番号に対応)を読むとその破壊の規模が伝わってくる。

続きはメルマガにご登録頂くとお読み頂けます(http://www.mag2.com/m/0001568270.html)。
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まとめ【★『赤星通信』第14号】

旧ソ連・ロシアの軍事・安全保障情報をお届けするメルマガ『赤星通信』の第14号が配信になりました。今回

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